事例紹介
株式会社日立システムズ 様
プロジェクトデータ
Project Data
- コンサルティング期間
- 2011年4月〜2013年3月
- オフィス対象面積
- 約40,800㎡
- 対象人員
- 約6,000名
- コンサルティング内容
- 統合に伴うオフィス計画、設計、プロジェクトマネジメント業務
プロジェクトのポイント
Project Description
経営統合の目的
2011年10月1日、株式会社日立製作所様の情報・通信システム社を構成するグループ会社「日立電子サービス株式会社」様と「株式会社日立情報システムズ」様が合併。「株式会社日立システムズ」が新たに誕生しました。 これまでの両社の強みを活かすとともに、経営資源の集中化を図り、同社は、システム導入時のコンサルティングから運用・保守に至るまで、ITライフサイクル全体をサポートするワンストップソリューションの提供体制を強化することを目指されています。 エフエム・ソリューションは、両社の合併に伴うオフィス統合・移転プロジェクトを支援すべく、「ワークスタイルとワークプレイスの変革」をテーマに、新オフィスのあるべき姿の計画・設計・施工を監修させていただきました。
ワークスタイルの変革を目的としたオフィス計画の策定
今後のあるべきワークスタイル・ワークプレイス像を描く上で、はじめに関係部門へのヒアリング調査を実施。その結果、「システム設計のプロジェクト工程に応じて、関係者との情報共有あるいは個人作業などを行う比率が異なる」「クライアント先や他事業所、サテライトオフィスなど、仕事を行う場所がさまざまである」「営業、設計、スタッフといった職種によって、オフィスに求める要件が異なる」といった、ワークスタイルの特徴が見えてきました。
この特徴をふまえ、本プロジェクトでは「従業員一人ひとりがベストパフォーマンスを発揮する」ことをコンセプトとして設定。「時間効率を高める」「情報を安全・適切に利用する」「活発なコミュニケーションを実現する」「心身ともに、心地よく働く」の4点を目的としたオフィス計画を策定しました。
パイロットオフィスの構築・検証により、使い方の不具合点を事前に解消した上でオフィス基準を設定
オフィス計画を全社に展開するにあたり、大崎地区に在籍するビジネスユニットを対象に、パイロットオフィスを構築。入居者へのアンケートとヒアリングにより、不具合点を解消した上で、オフィス基準を定めました。
新オフィスは、今後の増員対策を見込んで、ユニバーサルレイアウト方式を採用したベンチテーブルと個人ロッカーを設置。無線LANやPHSも取り入れ、仕事の内容にあわせて働く場所を選ぶ「アクティビティセッティング」を採用しています。さらに、出退勤時・外出時の動線を明確に区画し、動線沿いにワードローブやマグネットスペースを設けてコミュニケーションの活性化も図っています。
「ダブルスタンダード」の解消にオフィス基準を有効活用。二つの文化を融合させる拠点計画を実現。
企業合併に伴う、オフィス統合・移転ならではの課題は、企業風土や働き方あるいは人事制度から、倉庫やサーバー室の設置基準に至るまで、両社で考え方や文化が異なることです。いわば「ダブルスタンダード」が存在しているといえます。
本プロジェクトでは、本社でオフィス基準を定めたことにより、全国の主要拠点にオフィス基準を展開。両社の文化を融合させる拠点計画を実現しました。これにより、人事異動や出張等で拠点を移動しても、円滑にオフィスを利用できるように考慮しています。
この他、支店(4箇所)のオフィス構築も、弊社でお手伝いさせていただきました。