事例紹介
日本水産株式会社 東京イノベーションセンター 様
プロジェクトデータ
Project Data
- コンサルティング期間
- 2009年12月〜2011年3月
- オフィス対象面積
- 5,349m2
- 対象人員
- 200名
プロジェクトのポイント
Project Description
★第24回日経ニューオフィス賞ニューオフィス推進賞 受賞しました!★
2011年2月に「東京イノベーションセンター」を新設しました
日本水産株式会社様は2011年5月に創業100年を迎えるにあたり、記念事業のひとつとして新しい研究、開発の拠点を建設し、「東京イノベーションセンター」と命名しました。東京イノベーションセンターは、これまで都内に分散していた研究所や商品開発などの部門を結集し、部門の交流や連携を強めて研究開発力の強化をはかりました。
「研究開発力強化」のための仕掛け
グローバル時代の競争に勝つためには研究開発の基盤整備や付加価値を高めた商品開発が欠かせません。そこで異分野、異部門のコミュニケーションの活性化と総合力を発揮する仕掛けとして、部門ごとに4フロアに分割した執務エリアを、吹き抜けを利用して階段状につなぐことで一体感の醸成をはかりました。また吹抜けエリアをコミュニケーションスペースとして活用することで、部門間のコミュニケーションを活性化することが出来ました。
吹抜けエリアのコミュニケーションスペースでは、カフェカウンターや予約なしで利用できる打合せコーナーを設け、人が自然に集まる工夫をしました。そして打合せコーナーにはニッスイの象徴「魚」をモチーフにした分割可能なテーブルが設置してあり、様々なシーンの打合せに活用しています。
コミュニケーション活性化のもう一つの仕掛けとして、食事はかならず食堂でとることをルール化しました。毎日お昼休みに全員が食堂に集まることになりましたので他部門のメンバーとの出会いと、コミュニケーションの機会が増えました。
研究者が実験に専念できる環境づくり
研究所内のゾーニングは実験室を中心として執務スペース、会議スペース、業務支援スペース、生活支援スペースが配置されています。
実験室に隣接配置された執務スペースは、背の高い家具を置かずに風通しの良いオープンな空間となっています。以前の研究所は部門ごとに壁で仕切られていましたが、ここではフロア間もフロア内も一つに繋がっているため他部門のメンバーと交流する機会が増えています。
執務スペースでは主に報告書の作成やメール確認等の業務を行っていますが、最新の空調や照明設備を採用しているため快適な空間となっています。
さらに多目的に利用できるAV会議室や専門書・希少図書や図鑑等が閲覧できる図書室等、研究活動を支える業務支援や生活支援のスペースも充実しており、研究者が実験に専念できる環境となっています。
これからも変化し続ける研究所の運営・維持・管理
これからの100年を支える研究所を運営するためには、「時代の変化」「組織の変化」「研究活動の変化」に柔軟に対応できる仕組みや体制づくりが必要です。
主な仕組み
- 敷地の半分が空いており、将来増築が可能
- 研究所内にいくつか未装の部屋があり、いつでも新しい空間が設定可能
- グループ会社などと共同研究ができるオープンラボを設置
- レイアウトはユニバーサルレイアウト方式を採用。さらに将来の人員増に対応可能な予備席を確保
- 定期的に社員の満足度を把握し環境改善を行う体制を整備